【保育園の感染症】基礎的な感染症の知識パート1(感染症から子どもを守れ。自分を守れ。)
だんだんと肌寒い日が増えています。
保育園で感染症が最も流行する季節がやってきました。
冬の時期は嘔吐に下痢のオンパレード。
子どもの菌は強く、保育士1年目はウイルス性の様々な種類の感染症をもらいつらい日々を過ごしました。
帰宅時、各駅停車する駅ごとに嘔吐して、脱水で死にかけたこともありました。笑
おそるべし保育園の洗礼です。
・感染症を予防し、自分の身体を守る。
・子どもたちを感染症から守り、流行を防ぐ。
感染症とは?
・うつる病気です。
・広がる可能性がある。
正しく理解してないと、いつの間にか広がってしまう。
また誤解するとうつらないものもうつると思ってしまう。
例えば、エイズは接触感染をしないなど。。。
感染症とは?
微生物が、人の体内に侵入することで引き起こされる病気。
感染症の成立
・感染症が成立するには3つの要素が必要。
①感染源(菌が存在すること)⇒排泄物、嘔吐物、血液。汗以外の体液。
②感染経路(菌が侵入する経路)⇒飛沫感染、空気感染、接触感染など
③感染を受ける環境⇒37度+水分+栄養=好条件
高齢者や乳児などの抵抗力の弱い存在は感染しやすい。
保育園における感染症の特性
・長時間の集団生活
・乳児は床をはいはいしたり、玩具や様々な物をなめる。
・正しいマスクの装着、適切な手洗い、衛生的な環境を維持することが困難。
以下のことから集団感染が生じやすい。
保育園における感染症対策の目標
様々な感染症の侵入と流行を…
完全に阻止することは不可能。
なので、流行の規模を最小限にすることを目標とする。
感染経路別対策
『接触感染の主な病原体』
⇒RSウイルス、ノロウイルス、インフルエンザウイルスなど
《接触感染》⇒接触感染はさわることで生じます。
・直接接触感染⇒握手、キス、抱っこなど直接触れることで感染する。
・間接接触感染⇒ドアノブ、手すり、遊具など物を介して伝染する。
病原体の付着した手で、口、目、鼻を触ることにより感染する。
接触感染の対策は「手洗い」が一番です。
手洗いが正しく行われていれば…
・病原体を自分に付着させません。
・病原体を他の人や遊具、施設内に広めません。
「手洗い」の注意事項。
①タオルの共有はしない。ペーパータオルをつかう。
②固形石けんより液体石けんを使う。
③蛇口、液体石けんの押す所も感染源となるため注意する。
でも子どもたちは十分に手を洗うことがができません。
・職員が見本となって正しい手洗いを実行する。
⇒急いでいるとちゃちゃっとやりがち。これぼくです。
うちの園では看護師と年長が手洗いマンになり、各クラスに手洗い指導しに行ってま す。
・子どもの手が触れる場所を消毒する。
・発症した保護者、子どもには登園自粛してもらう。
⇒中々保護者に対して強気になれず、子どもが無理をして、結局何日も休むはめに…あの時もう一押しできてれば!!っと後悔したことがあります。
『飛沫感染の主な病原体』
⇒インフルエンザウイルス、アデノウイルス、肺炎マイコプラズマなど。
・飛沫感染は感染している人が咳やくしゃみ、会話をして口から病原体を含んだ飛沫を飛ばすこと。
咳で1~2メートル、くしゃみで5~6メートル飛びます。。恐ろしい。。。
飛沫感染対策は「マスク」が一番です。
「マスク」をすることで…
・病原体を口から飛ばすことを防ぎます。
・病原体を吸い込むことを防ぎます。
基本的にマスクは一日一枚。
・マスクの外側には病原体が着いているためさわらない。
・ついついやりがちなあごマスク。自分のあごに着いている病原体をマスクの中に入れてしまうため、マスクの効果が薄れる。
・メガネが曇るのは、マスクの付け方が下手だから。始めにノーズフィッターで自分の鼻の形をつくってからつけるのが基本。
・マスクは良いやつを使おう。
『空気感染』
・ウイルスや細菌など、病原体を含む咳やくしゃみから水分が蒸発し、さらに小さな粒子になって発散し、空気中に長時間浮遊している間に、人に吸い込まれることで感染する。
⇒空気感染の対策は「換気」すること。
感染症の基本的な事柄を書いてみました。
パート2では流行しやすい感染症の紹介や嘔吐の処理などを簡単にまとめていきたいと思います。
少しでも皆さんの役にたてれば光栄です。
これからも保育にブログに頑張ります。